男性型脱毛症にフィナステリドは有効だと言えるのだろうか

年齢を重ねていくと、頭頂部が薄毛になってしまったり、おでこの生え際が後退してしまったりすることがありますが、これはAGAという男性型脱毛症の典型的な症状になります。

 

髪の毛にはヘアサイクルという循環を繰り返して生え変わっていますが、ヘアサイクルのプロセスの一つに成長期というプロセスがあります。

 

 

成長期とは文字通り髪の毛が成長していく時期のことで、健康な髪の毛の場合はおよそ四年から六年ぐらいの成長期の中で太くしっかりした髪の毛に成長し、成長が止まる退行期を経て、休止期を迎えるころには、次に生えてくる髪の毛に押し出されるような形で抜け落ちます。
男性型脱毛症にかかると、この髪の毛の成長期の期間が縮められて髪の毛が充分に成長しないまま、細くて弱弱しい髪の毛のまま成長が止まってしまいます。

 

 

この現象が起こっている部分が薄毛になってしまうのですが、髪の毛の成長期が縮められてしまう現象は男性ホルモンの一種であるテストステロンが頭頂部やおでこの生え際の毛穴から分泌されるU型5αリダクターゼという酵素の働きでジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変容してしまうのです。

 

このジヒドロテストステロンが髪の毛の成長期の期間が縮める働きをしてしまい男性型脱毛症になってしまうという訳です。

 

フィナステリドという成分は、もともと前立腺肥大症を治療する医薬品に配合されていた成分だったのですが、この医薬品を服用した患者さんに薄毛が改善されるという報告があり、研究の結果、男性型脱毛症の直接的な原因であるジヒドロテストステロンの発生を抑える効果があることが実証され、AGA治療薬として使われるようになっていきました。

 

 

フィナステリドが配合されたAGA治療薬を一年間服用していると半数以上の方に発毛の効果が認められ、三年間服用を継続した場合は、七割を超える方に発毛の効果が認められています。

 

あまり、薄毛の症状が進み過ぎている場合、発毛の効果が現れにくいことがあるため、フィナステリドが配合されたAGA治療薬を三年以上服用を継続しても発毛しない可能性はゼロではありません。

 

しかし、少なくとも一年は服用を継続しないとフィナステリドが配合されたAGA治療薬の効果が現れるかどうかは判断が難しいということになります。

 

フィナステリドが配合されたAGA治療薬は、僅かですが性欲が減退したり、男性機能が低下するなどといった副作用は起きる可能性があるのでお医者さんから指示された用法、用量を守って服用する必要があります。